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2008.03.17 (Mon)

小説続きです

第3話

【More・・・】

ヒロの後を着いていくと草原に出た

しばらく進むと昨日の場所に出た昨日は必死で気づかなかったが

切り立った崖の上は雪が積もっており、その奥に昨日の穴がある

ボーっと眺めていると

「グズグズしてねえで早く来い」

とヒロはひょいひょい崖を上っていった

自分はというと体力に自信がないほうではないのだが

身長より高い崖に苦戦していた

「いってぇ」

指からは血が出ているやっとの思いで崖を上ると

目の前には昨日の穴がある

(これで帰れる)

「お世話になりました」

そう言い残しのぶ人は穴へと入っていった

・・・しかし目の前の光景は予想していたものとは違っていた

空洞の中間あたりに人一人が通れるぐらいの道があり、眼下には巣のようなものが見えた

「なんで・・・なんで来た道と違うんだ」

のぶ人は急いで入り口へ戻った。ヒロはまだいた。

「何で戻れないんですか!昨日の穴なんですよね!」

信じられない光景に多少声が大きくなってしまった。

「昨日お前がいた穴に間違いねえ、中がこうなってるのは知ってたが

自分の目で見ねえと納得できないだろ」

ヒロは肩をたたき、なだめるように言った。

「なんで・・・なんで・・・」

野比はその場に力なく崩れ落ちた

静かだった雪原に突如耳障りなギャーギャーという音が響き渡る

昨日のアレだ

「ちっ落ち込んでる場合じゃないぞ、武器を取れ」

ヒロは俺の首根っこを掴み引き起こす

目の前を見てはっと我にかえる

ギアノスとか言うのが爪を立てこちらに吼えている

1・2・3・・・6頭!6頭もいる俺の人生ここまでかそんなことを考えていると

「とにかく身を守ることに専念しろ!」

そういってヒロはギアノスに切りかかる

とりあえず目の前のこいつを何とかしなきゃ、ガタガタ震える体を必死に奮い立たせる

実際動物など狩った事もない自分に出来るかは分からなかったが、

餌になるわけにはいかなかった

「うおおおおおお」

声を張り上げ力いっぱい振り下ろす

ギアノスは横へ身をかわし、こちらへと鋭い爪を振り下ろしてきた

「うわっ」

反射的に身を屈めるとギアノスの爪は左手にあるの盾に当たった

金属的な音とともに前進にシビレが走る

我武者羅に横へ剣を振るとちょうどギアノスの首を掻っ切った

血しぶきが俺にかかる立ち上がり頭にめがけ振り下ろすとギアノスは動かなくなった

初めて命を奪った衝撃と危機を逃れた安堵感でその場に座り込んでしまった

「何やってんだそっちに行ったぞ」

声のするほうを向くと、ヒロが狩りそこなった最期の一匹がこちらに飛び掛ってきている

とっさに盾を構え防ごうとしたが防げたのはギアノスの右手のみ

左爪は肩の肉に突き刺さる左肩が焼けるように痛い

ギアノスに蹴りを入れ体勢を立て直そうとするがギアノスはびくりともしない

ギアノスの爪が俺の頭に振り下ろされる目を瞑った

しかし、いつまでたっても痛みはやって来ない、目を開けるとそこには動かないギアノスがいた

何が起こったのか一瞬分からなかったが、ギアノスの頭には

ヒロが投げたであろうナイフが刺さっていた

何とか命は繋がったしかし、元の場所に戻れない絶望感だけが俺を襲っていた。



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